辻松喬宛
明治43年〜大正1年
墨筆封書(内ペン書1通)
長文多
(1)明治43年5月9日付100行 何分丙午画会も目前に迫り居り候も一向に製作する気にもならず空然として店頭に横たわる活動写真を眺め居り候・・(2)44年11月17日付400字4枚 酒と女のために或る一部人士に吾がダラクを云々せられて居りますが吾が人生観と行為を知れる人であればむしろ余に同情して呉れる筈だと自分は思って居ります(3)大正元年9月12日50行 大坂に於ける展覧会后、作品全部を買ってくれた人があり・・次回は東京に於て開催いたし度大阪と異つて東京は野次漢多きならんも案外解った人もあるだらうから・・。