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田中初千代他
１冊は江戸期ほかは明治３０年頃に松太郎の妻・初千代の筆写　
田中家から江戸初期に分かれたのが大久保家で、その中の分家は代々田中惣右衛門を名乗った。日下部鳴鶴（旧姓田中）はその彦根藩士田中惣右衛門の次男である。田中家の方は代々安中藩の中級武士で彦根田中家とは縁戚関係があったから、鳴鶴の次男・美代治（二）が旧安中藩の田中家・田中初千代に入婿したと考えて不思議はない。家譜２冊は明治３０年頃に写されたが、このころは松太郎が外国に行くことが決まっていた時期で、そのことも影響があるかもしれない。